ユニクロの閉店店舗一覧!閉店ラッシュが起きた理由も解説!

ユニクロ 閉店一覧

ユニクロは全国に広がる店舗網で多くの人に利用されてきましたが、近年は閉店や統合が目立つようになっています。

突然行きつけの店舗がなくなり、不便や寂しさを感じた方も多いのではないでしょうか。特に2023年以降は、旗艦店強化やECシフトといった戦略の転換により、閉店が相次いでいます。

この記事では、2023年から2025年までの閉店店舗を地域別・年度別に整理し、ユニクロがなぜ店舗を減らしているのか、その背景や狙いを分析します。

このページでわかること

  • 2023年〜2025年に閉店したユニクロ店舗の一覧
  • 2021年〜2022年に閉店・移転した店舗の整理
  • ユニクロが閉店を進める背景と戦略的な狙い
  • 今後閉店予定の店舗やエリア別の傾向
お店CTA
目次

【一覧】過去に閉店したユニクロ店舗

Fast Retailing の出退店情報や地域メディアから、2023年〜2025年に閉店または一時休業・移転等が出ていたユニクロ店舗を確認できたものを一覧にしました。完全閉店かどうか・リニューアルかどうかは店舗により異なります。

2023年〜2025年に閉店した店舗一覧

2023年~2025年に閉店した店舗を一覧で紹介します。

店舗名所在地閉店・休業日備考
ユニクロ フレスポ本荘店秋田県由利本荘市2025年6月30日閉店
ユニクロ 大垣店岐阜県大垣市島里2025年4月20日完全閉店
ユニクロ アトレ大井町店東京都品川区大井町2024年12月1日(休業)改装リニューアル予定
渋谷スペイン坂店東京都渋谷区2024年10月14日契約満了に伴う閉店
ユニクロ嵯峨野店京都府京都市嵯峨野2025年6月22日閉店予定

2021〜2022年に閉店または移転した店舗一覧

2021年〜2022年に、ユニクロ直営店で閉店、または移転・契約満了などが理由で一時休業または閉店が確認された店舗を以下に整理しました。

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店舗名所在地閉店または休業日備考
ユニクロ 心斎橋店大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目2-142021年8月1日グローバル旗艦店、後にGUとの一体型に移転
ユニクロ 広島八丁堀店広島県広島市中区八丁堀2021年8月1日入居ビル解体のため閉店
曽根バイパス店福岡県北九州市小倉南区下貫2-1-222021年9月5日直営店出退店データより閉店
綱島店神奈川県横浜市港北区樽町2-6-402021年9月26日同じく出退店データ上の閉店
上大岡店神奈川県横浜市港南区上大岡西2-1-282021年9月29日出退店データにて閉店確認
ミハマニューポートリゾート店千葉県千葉市美浜区新港32-6-62021年12月31日直営店閉店
ショッパーズモールなかま店福岡県中間市上蓮花寺2-1-1 西館1F2021年10月17日出退店データ参照

それ以前の主な閉店店舗

ユニクロは2010年代から全国規模で出退店を繰り返してきました。その中でも象徴的な店舗閉店を以下にまとめます。これらは単なる撤退ではなく、旗艦店の再編や地域再開発に伴う閉鎖など、戦略的な要因が大きく関わっていました。

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店舗名所在地閉店日備考
ユニクロ 原宿店東京都渋谷区神宮前1丁目2012年3月末表参道エリア再開発に伴い閉店、その後新たに大型店舗を再出店
ユニクロ 池袋東口店東京都豊島区東池袋2014年頃ビル建て替えのため閉店、近隣に別店舗あり
ユニクロ 銀座1丁目店東京都中央区銀座1丁目2011年頃銀座旗艦店(12階建)オープンに伴い統合
ユニクロ 新宿高島屋店東京都渋谷区千駄ヶ谷2015年2月百貨店内テナント整理により閉店
ユニクロ 神戸三宮店兵庫県神戸市中央区三宮町2016年地元商業施設の再編に伴う撤退

このように2010年代前半以降は、単純な店舗縮小というよりも「旗艦店強化」「再開発による移転」「不採算店の整理」といった要素が大きく、ユニクロの出店戦略の変化を表しています。

ユニクロの閉店ラッシュの理由とは

ユニクロ(Fast Retailing)は、近年「スクラップ&ビルド」を明言しており、店舗数をただ増やすのではなく、採算・立地・ブランド価値を意識した店舗整理を進めています。以下はその経緯と戦略のポイントです。

年度別出退店舗数の推移

ユニクロは直営店舗の閉店を年に50店舗前後としつつ、同時に新規出店も行う戦略を採っています。これは、全体として店舗数を最適化し、より良い立地・よりプレゼンスの高い店を増やすためです。

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時期主な動き
2024年~2025年店舗のスクラップ&ビルドを加速。良い立地の旗艦店・大型店強化。
過去数年(具体的には2022年頃~)既存店舗の競争力・収益性を見直し、立地・サイズの不適合店舗は閉じる動きあり。

なぜ今、ユニクロで閉店・店舗統合が増えているのか

増えている主な理由は以下のようなことが挙げられます。

  • 立地コストの上昇と賃料の負担
    • 都心部や人気エリアでは家賃やテナント料が高くなっており、収益に対する負荷が大きくなっています。
  • EC(オンライン販売)の拡大
    • 実店舗だけでなくオンラインでの注文や配送・返品連携を重視することで、リアル店舗に求められる役割が変化しています。
  • ブランド価値を体現する旗艦店の強化
    • 売場の面積・体験型要素・試着導線などを重視した大型旗艦店を中心に配置し、通常店舗の規模・仕様見直しも進んでいます。
  • 採算性の低い店舗の整理
    • 売上や来客数が十分でない店舗を閉じ、資源をより成果の見込める店舗に集中する方針。

旗艦店強化と店舗戦略のシフト

旗艦店強化はユニクロの現在のキーモードになっています。大型店・フルラインを備えた店舗を「ブランドの象徴」として設置し、体験価値を高めています。

施策狙い
旗艦店・大型売り場の出店ブランド認知・顧客体験の強化
売場面積・品揃えの拡充顧客が一度に多くのアイテムを見られるようにし、オンラインとの連携を強化する

まとめ|ユニクロ閉店ラッシュについて

ユニクロの閉店は、一見すると縮小のように見えますが、実際には「店舗数を減らしつつ旗艦店や大型店を強化する」という戦略の一環です。

採算性の低い店舗や立地条件の悪い店舗を整理し、代わりに体験型やフルラインナップを備えた大型店舗を展開することで、ブランド価値を高める動きが進んでいます。

この記事では、2021年から2025年までの閉店店舗を整理し、閉店理由として立地コスト、客数減少、オンライン販売の拡大といった要因を解説しました。さらに、旗艦店戦略やオンラインサービスを通じた代替策についても紹介しました。

この記事を書いた人

出水祐介のアバター 出水祐介 公認会計士/税理士

公認会計士/税理士。ファーストキャリアをデロイトトーマツでスタートし、日本を代表する大手上場企業の監査に携わる。その後、ベンチャー企業でCFO(最高財務責任者)、コンサルティング会社でM&A事業責任者を経て、会計事務所を設立。現在は、個人事業主やベンチャー企業、中小法人など、幅広いクライアントに対して、会計税務やM&Aの専門的なアドバイスを提供しています。

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