トイザらスやベビーザらスは、子どもを持つ家庭にとって身近で頼りになる存在でした。しかし近年は店舗の閉店や統合が相次ぎ、行きつけの店舗が突然なくなってしまったという声も多く聞かれます。
背景には、小売業界全体の変化やオンライン販売の拡大、商業施設の再編といった要因があり、これまで当たり前にあったおもちゃ屋・ベビー用品店が姿を消す現象が加速しています。
この記事では、2024年から2025年にかけて閉店したトイザらス・ベビーザらスの店舗を中心に、地域別・年度別で一覧化しました。
このページでわかること
- 2024年〜2025年に閉店したトイザらス・ベビーザらスの一覧
- 2021年〜2023年に閉店した店舗情報
- 閉店が進む背景(採算・立地・商業施設の変化など)
【一覧】過去に閉店したトイザらス・ベビーザらス店舗
2024年〜2025年の間で、報道などで閉店が確認されたトイザらス・ベビーザらスの店舗を整理しました。住所・閉店日・備考が明らかなものを掲載しています。
2024〜2025年に閉店した店舗一覧

店舗名 | 所在地 | 閉店日 | 備考 |
---|---|---|---|
ベビーザらス 東大阪店 | 大阪府東大阪市稲田新町3丁目9-64 フレスポ東大阪2F | 2025年5月6日(火) | 営業終了・閉店クリアランスセールあり |
ベビーザらス 阪急宝塚店 | 兵庫県宝塚市栄町1-8-26 | 2025年5月6日(火) | 同日閉店 |
ベビーザらス 東大阪店 | 大阪府東大阪市(重複だが情報源複数) | 2025年5月6日 | クリアランスセール情報あり |
トイザらス・ベビーザらス 福岡かすや店 | 福岡県糟屋郡粕屋町酒殿 字老ノ木192-1-1001 イオンモール福岡1F | 2025年3月9日(日) | 一時休店・4月25日再オープン予定 |
トイザらス・ベビーザらス 木曽川店 | 愛知県一宮市木曽川町黒田南八ツケ池25-1 イオンモール木曽川1F | 2025年2月9日(日) | 一時休店 |
トイザらス・ベビーザらス 岩槻店 | 埼玉県さいたま市岩槻区 城町二丁目交差点付近 | 2025年1月13日(月・祝) | 営業終了・クリアランスセール実施 |
トイザらス 横浜いずみ店 | 神奈川県横浜市いずみ区 | 2025年1月13日(月・祝) | 閉店予定・店内に告知あり |
トイザらス・ベビーザらス 草加店 | 埼玉県草加市清門1-401-1 セーモンプラザ2F | 2024年7月28日(日) | 公式発表による閉店 |
2021〜2023年に閉店したトイザらス・ベビーザらス店舗一覧
この期間中で、閉店が確認された店舗のうち住所・閉店日が明らかなものを表にまとめました。
店舗名 | 所在地 | 閉店日 | 備考 |
---|---|---|---|
トイザらス 浜松店 | 静岡県浜松市中区鍛冶町15 ザザシティ浜松 西館2F | 2021年1月6日(水) | 契約満期に伴う閉店 |
トイザらス・ベビーザらス 新浦安店 | 千葉県浦安市日の出5-1-14 | 2021年5月23日(日) | 営業終了 |
トイザらス 昭島店 | 東京都昭島市田中町573-1-4 モリタウン内 | 2021年10月17日(日) | 一旦閉店 |
それ以前の主な閉店店舗
2010年代から2020年までの間にも、トイザらスやベビーザらスは全国で複数店舗の閉店を行っています。
当時は報道件数が限られていましたが、大型商業施設の再開発や採算性の問題を背景に、思い出深い店舗が姿を消しました。以下は特に影響が大きかった閉店の一部です。
店舗名 | 所在地 | 閉店日 | 備考 |
---|---|---|---|
トイザらス 池袋サンシャインシティ店 | 東京都豊島区東池袋 サンシャインシティ アルパB1F | 2010年1月11日 | 商業施設の再編に伴い閉店 |
トイザらス 吉祥寺店 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町 | 2012年2月頃 | 建物老朽化および採算性の問題 |
トイザらス 町田店 | 東京都町田市原町田 | 2015年9月 | 近隣商業施設の競合増加による撤退 |
トイザらス 三宮店 | 兵庫県神戸市中央区三宮町 | 2017年8月 | 賃料高騰に伴い閉店 |
トイザらス・ベビーザらス 北戸田店 | 埼玉県戸田市美女木東 | 2019年1月27日 | イオンモール北戸田内の改装に伴う閉店 |
トイザらス 横浜みなとみらい店 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい | 2020年2月 | 商業施設のテナント入れ替えに伴う閉店 |
このように、トイザらスの閉店は全国的に断続的に行われてきました。多くは施設再開発や賃料上昇といった外部要因によるものであり、地域の子どもや家族にとって大きな影響を与えてきたことがうかがえます。
トイザらスの閉店ラッシュの理由とは

トイザらスやベビーザらスは長年、子ども用品・玩具の大型専門店として全国に展開してきました。しかし近年は毎年のように閉店が相次ぎ、かつて当たり前にあった街のトイザらスが姿を消しつつあります。
背景には、オンライン販売の拡大、商業施設の再編、賃料や人件費の上昇など、複数の要因が重なっています。
年度別閉店件数の推移
2020年代以降、閉店数は増加傾向にあります。特に2024年から2025年にかけては、全国的に大型モールの再編や契約満了に伴う閉店が目立ちました。
年度 | 閉店数(確認分) | 主な要因 |
---|---|---|
2021年 | 数店舗 | 老朽化・契約終了による閉店 |
2022年 | 複数店舗 | 採算性の問題・周辺競合とのバランス |
2023年 | 数店舗 | 施設改装・建て替えに伴う閉店 |
2024年 | 5店舗以上 | モール閉館や再開発の影響 |
2025年 | すでに複数店舗が閉店予定 | 契約終了・商業施設の整理統合 |
なぜ今、トイザらスで閉店・店舗整理が進んでいるのか
トイザらスの閉店には、以下のような背景があります。
- 少子化による顧客基盤の縮小
- ネット通販や大型ECサイトの台頭による競争激化
- 商業施設のテナント再編・賃料上昇
- 利益率の低い店舗の整理による経営効率化
立地コスト・テナント契約の変化
商業施設内の賃料は上昇傾向にあり、郊外型店舗の集客力低下も課題となっています。
要因 | 影響 |
---|---|
賃料上昇 | 採算ラインを超えられない店舗が増加 |
施設再開発 | モール建替えに伴い閉店を余儀なくされる |
郊外立地 | 車依存型のため、来店頻度減少が目立つ |
まとめ|トイザらス閉店ラッシュとは
トイザらスやベビーザらスの閉店は、単なる経営不振だけでなく、少子化やオンライン販売の拡大、商業施設の再編といった社会全体の変化が大きく関わっています。2021年から2025年にかけて閉店が相次いでおり、なじみ深い店舗が姿を消すことに寂しさを感じる方も多いはずです。
この記事では、2021年以降の閉店店舗を年度別に整理し、閉店の背景として「採算性の悪化」「施設の再開発」「賃料上昇」「ECの台頭」といった要因を取り上げました。また、一時閉店からのリニューアル再オープンという前向きな動きもあることを紹介しました。
利用者にとって重要なのは、閉店情報を正確に把握し、早めに代替策を考えることです。近隣店舗やオンラインストアをうまく活用すれば、不便を最小限に抑えることができます。