飲食店の閉店時に食器をまとめて買取してくれる業者5選と相場を解説!

飲食店の食器買取業者

閉店が決まり、山のように残った業務用食器を前に「廃棄費がかさむ」「片付けに時間が足りない」と頭を抱えていませんか。実は、食器は状態さえ整えればリユース市場で意外な高値が付くこともあります。しかも査定は無料で出張してくれる業者が増えており、店舗オーナーの負担は大幅に減りました。

本記事では、食器を高く売るための仕分けと撮影のコツから、素材・ブランド別の相場早見表、主要買取業者5社の比較、そして交渉でプラスアルファを引き出す裏技までを一挙に解説します。

このページでわかること

  • 査定額を左右する食器の仕分けと準備手順
  • 素材・ブランド別の買取相場と減点ポイント
  • おすすめ買取業者5社の特徴と比較表
  • メール・電話で使える交渉テンプレート
  • 売却後の書類管理と内装解体までの段取り
目次

飲食店閉店時の食器の買取相場

業務用食器の値段は「素材×ブランド×状態」で大きく変動します。一般家庭向けより流通量が少なく、一括でまとまるため、需要と供給のバランスが読みにくいのが実情です。

素材・ブランド別の相場早見表

結論から言えば、磁器や強化ガラスは単価が高めで回転も速く、メラミン樹脂やアルミは値崩れしやすい傾向があります。目安を下表にまとめました(全国主要リユース業者の査定データを平均化)。

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素材・ブランド状態A(未使用~微細なスレ)状態B(小キズ・軽いロゴ剥げ)状態C(欠け・ヒビ)
磁器|Noritake・NIKKO200~350円/枚50~150円/枚買取不可~10円
磁器|無銘ブランド80~150円/枚20~70円/枚買取不可
強化ガラス|Arcopal 等120~200円/枚40~90円/枚買取不可
メラミン樹脂食器20~60円/枚買取不可
高級ホテル向け骨灰磁器400~600円/枚100~250円/枚30円前後

数は多いほど「まとめ買い需要」でプラス査定が期待できます。逆にロゴ入り一点物は販路が限られるため、専門バイヤーを当たると単価が跳ね上がる場合があります。

業務用食器ならではの減点対象とは

業者がチェックする減点ポイントを押さえておくと、査定段階でのマイナスを防ぎやすくなります。

  • 大量の油染み
    ↳ 洗浄コストがかかり、再販に時間がかかる
  • スタッキング時の縁欠け
    ↳ 業務仕様では耐久性が重要視されるため減額幅が大きくなる
  • ロゴの剥がれ・印刷の滲み
    ↳ 飲食店名入りは購買層が限られ、販路開拓の手間が増す
  • サイズ不統一のセット崩れ
    ↳ 「同型100枚」などまとまった数量が求められる市場特性ゆえ評価が下がる
  • 保管時の異臭(湿気・カビ)
    ↳ 消臭・除菌工程が必須となり作業コストが転嫁される

査定前に軽い洗浄と同サイズごとの仕分けを済ませるだけで、減額を最小限に抑えられます。

食器おすすめ買取業者5選|特徴と比較

出張・宅配・店頭持込など買取形態はさまざまですが、「査定無料」「現金化までの速さ」「対応エリア」の3点を押さえると絞り込みやすくなります。下表は主要5社の概要をまとめたものです。数字は公開データと利用者ヒアリングを平均化した概算で、詳細は各社ページで最新条件を確認してください。

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業者主な買取方法手数料対応エリア強み
エコリング出張・宅配・店頭無料全国高額査定/ブランド食器に強い
トレジャー・ファクトリー店頭・出張無料関東・東海・近畿ほか即日現金/大型店が多い
セカンドストリート店頭・出張無料全国厨房機器も一括査定
買取王子宅配無料全国梱包キット送付/非対面
リサイクルマート出張・店頭無料地方中心地方出張の柔軟さ

数百枚単位でまとまる場合は、事前に数量と重量を伝えて「大型ロット扱い」かどうか確認しておくと査定額が上振れしやすくなります。

エコリング:高額査定と全国対応

ブランド食器の評価が高く、量が多いほど単価が伸びやすいのが特徴です。

  • 査定傾向
    ↳Noritake・NIKKOなどホテル仕様はプレート径でランク付け
  • 出張スケジュール
    ↳最短翌日、30分枠で訪問し即現金または振込
  • 追加メリット
    ↳同時に家具・家電も査定可能で搬出の手間が一度で済む
  • 注意点
    ↳地方遠隔地は宅配対応になるケースがあるため早めに予約

量が膨大な店舗は「昼休憩を挟む長時間査定」になりやすいので、人手を確保しておくと作業が滞りません。

トレジャー・ファクトリー:店舗持込で即現金化

多店舗展開のため、車で搬入できる距離に店舗があるならスピード面で有利です。下表で特徴を整理しました。

評価項目内容
査定時間約20~40分(数量により変動)
支払い査定後その場で現金
数量制限ダンボール3箱以内は即日、5箱以上は預かり査定
減額要素ロゴ入り、ヒビ欠け、洗浄不足

待ち時間を短縮したい場合は、事前にオンライン査定フォームへ数量・写真を送っておくと取り扱い可否が分かり安心です。

セカンドストリート:厨房機器もまとめて査定

食器以外にオーブンや冷蔵ショーケースが残っている店は、一括引取で解体費を抑えられます。

  • 査定の流れ
    ↳電話予約 → 出張査定 → その場で現金か後日振込
  • 査定基準
    ↳同型100枚以上で「業務ロット扱い」ボーナス加点
  • オプション
    ↳厨房機器は年式10年以内が目安、古い場合は無料回収へ切替
  • 交渉ヒント
    ↳合計金額が10万円を超える場合、出張日時の指定が通りやすい

大型機器と同日搬出する場合、店内動線を確保しておくと査定から運搬までがスムーズに進みます。

買取王子:宅配買取で手間なし

対面せず段ボールに詰めて送るだけなので、閉店準備で店舗を空けられないオーナーに便利です。

ポイント詳細
梱包キット無料送付、10箱まで同時手配可
送料・返送料いずれも無料(査定後キャンセルOK)
査定日数到着から2~3営業日
支払い金額確定後24時間以内に振込

割れ物保証は付かないため、緩衝材を厚めに入れ、重量ごとに箱を分けると破損リスクを減らせます。

リサイクルマート:地方出張に強い

都市部から離れたエリアでも訪問可能な店舗が多く、交通費を理由に断られにくい点が魅力です。

  • 対応エリア
    ↳北海道・東北・九州など地方に直営店が点在
  • 出張費
  • 査定傾向
    ↳数量より状態重視で、未使用品ほど加点幅が大きい
  • 交渉ポイント
    ↳複数業者の見積書を提示すると上限近い査定を引き出しやすい

搬出が難しい地域は「積み込み補助サービス」が使えるか確認すると、作業員の手配コストを減らせます。

まとめ|最短で高値買取を実現するポイント

飲食店の閉店に伴い大量の業務用食器を手放す際は、仕分け・相場理解・業者選定・交渉の四つを押さえるだけで、廃棄コストをかけず現金化まで一気に進められます。

まず未使用・美品・傷ありの三段階に分類し、数量と状態をリスト化して写真を用意しましょう。素材とブランドの相場を把握すれば、提示額が適正かどうか即判断でき、減点対象を事前に整えるだけでもプラス査定が狙えます。

業者は出張・宅配・店頭の三方式から、自店舗の立地とスケジュールに合うものを選ぶのが肝心です。エコリングやセカンドストリートのように大型ロットを評価する業者には数量を強調し、宅配主体の買取王子へ送る場合は梱包の安全性を高めるなど、特徴に合わせた準備が効率を底上げします。

この記事を書いた人

出水祐介のアバター 出水祐介 公認会計士/税理士

公認会計士/税理士。ファーストキャリアをデロイトトーマツでスタートし、日本を代表する大手上場企業の監査に携わる。その後、ベンチャー企業でCFO(最高財務責任者)、コンサルティング会社でM&A事業責任者を経て、会計事務所を設立。現在は、個人事業主やベンチャー企業、中小法人など、幅広いクライアントに対して、会計税務やM&Aの専門的なアドバイスを提供しています。

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