「自分の店、売れるのかな?」「似た店はどんな条件で譲渡されたんだろう?」――そんな疑問を持つ居酒屋オーナーが増えています。
M&Aといえば大企業の話のように感じられますが、最近では個人経営や数店舗展開の居酒屋でも、実際に多くの売却・譲渡事例が生まれています。
この記事では、実際の居酒屋のM&A成功事例をまとめました。
このページでわかること
- 黒字・赤字・地方など、居酒屋M&Aの典型的な事例とストーリー
- 成功事例・失敗事例に共通する準備や交渉上のポイント
- 自分の店と似たケースがあるかどうかを確認する方法
- 事例をもとに、今後どんな行動を取るべきかを整理する方法
居酒屋のM&A事例5選

居酒屋のM&Aは店舗の立地、経営状態、契約形態などによって様々なストーリーがあります。ここでは、読者の方が自分のケースと照らし合わせやすいよう、共通のフォーマットで4つのモデル事例を紹介します。
黒字人気店の事業承継事例
都心駅近にある黒字の人気居酒屋が、オーナーの高齢化をきっかけに、飲食企業へ承継されたケースです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売り手の背景 | オーナー70代、年商1.2億円、営業利益3000万円、単店舗・後継者不在 |
| 買い手の狙い | 飲食事業拡大中の企業が立地とブランドを評価し買収 |
| スキーム | 株式譲渡/オーナーは1年間顧問として残留 |
| 譲渡価格 | 約8000万円(営業利益×2.5倍+ブランド・設備分) |
| 成功要因 | 駅近立地・高収益・引き継ぎスムーズ・看板の魅力 |
| 注意点・反省点 | オーナー残留期間を巡る交渉が長引いた |
赤字・債務超過店の居抜き譲渡事例
赤字かつ債務超過状態の店舗が、原状回復費回避と借入整理を目的に、居抜きで事業譲渡されたケースです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売り手の背景 | 年商8000万円・営業利益▲500万円・借入1500万円 |
| 買い手の狙い | 同エリアに複数店舗を持つ企業が立地と設備を評価 |
| スキーム | 事業譲渡+賃貸契約譲受(居抜き)/原状回復費・保証金を買い手が負担 |
| 譲渡価格 | 実質0~100万円/借入・設備整理込みでバランス |
| 成功要因 | 判断の早さ・買い手の再生力・初期投資が少ない |
| 注意点・反省点 | 従業員の処遇説明が不十分で離職が発生 |
フランチャイズ店の三者調整事例
FC本部・売り手・買い手の三者が調整し、契約名義の移管を含めたM&Aが行われた事例です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売り手の背景 | 年商6000万円・営業利益800万円・加盟10年・50代オーナーが別事業へ転換希望 |
| 買い手の狙い | 既存FC店舗の運営効率化とスケール拡大を目的 |
| スキーム | 事業譲渡+フランチャイズ契約の名義変更/半年間オーナー支援 |
| 譲渡価格 | 約2200万円(営業利益×3倍−契約移管調整額) |
| 成功要因 | 安定したブランド・既存スタッフの継続・支援体制 |
| 注意点・反省点 | FC本部との調整で交渉が長期化、タイミングを逸しやすい |
地方老舗の観光系企業による引き継ぎ事例
観光事業を手がける企業が、地方の老舗居酒屋を地域資源として引き継いだケースです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売り手の背景 | 創業50年・年商4000万円・営業利益400万円・高齢オーナー・後継者不在 |
| 買い手の狙い | 観光資源として活用し、宿泊施設との相乗効果を狙う |
| スキーム | 株式譲渡+賃貸借契約の譲受/従業員一部継続・店名維持 |
| 譲渡価格 | 約1000万円(営業利益×2倍+地域ブランド価値) |
| 成功要因 | 地域連携・ブランド力・丁寧な引き継ぎが評価された |
| 注意点・反省点 | 飲食未経験の買い手で収益化に時間がかかった |
事例から読み解く成功要因と失敗要因
居酒屋M&Aは「売れた=成功」とは限りません。買い手との相性や準備の有無、譲渡後のトラブル回避策など、細かな点が結果を大きく左右します。
酒場某事例に学ぶ準備と相手選びの成功要因
この店舗は、オーナーが40代と比較的若く、店舗もまだ成長フェーズにありながら、複数社と比較検討を行ったうえでM&Aに踏み切った事例です。
- 準備期間を十分に確保し、帳簿や契約関係を整理済み
- 匿名で3社に査定を依頼し、価格と条件の両面で比較
- 買い手は外食系ベンチャー。スピード感がありながらも雇用・ブランド継続にも配慮
- 譲渡価格は営業利益900万円×2.7倍=約2400万円+造作代300万円
このケースでは、オーナーが「高く売る」よりも「従業員やブランドを守る」ことを優先し、交渉を通じて信頼関係を構築したことが、円滑な譲渡と従業員の定着につながりました。
大阪の居酒屋の後悔事例に見る典型的な落とし穴
この事例は、売り急ぎと情報不足が招いた“後悔のM&A”の典型です。オーナーは60代で体調不安を抱えており、知人の紹介で1社の仲介会社だけに相談したところ、条件交渉が不利に進みました。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 売り急ぎ | 半年以内に辞めたい気持ちが先行し、準備が不十分だった |
| 査定の比較不足 | 1社だけに相談し、他の可能性を知らずに進行 |
| 契約内容の不透明さ | 成功報酬の定義や税引後の手取り額を確認していなかった |
| 従業員への配慮不足 | 急な閉店・譲渡通告でスタッフが不満を抱え退職 |
結果的に、営業利益500万円程度の店を1200万円で譲渡したものの、譲渡後のトラブル対応や従業員離職、最終的な手取りの少なさから「もっと準備すれば良かった」とオーナーが語っています。
お店の売却を検討しているなら”お店売れるくん”におまかせ!

- 後継者がいない・体力的にお店を続けるのが難しい…
- 赤字経営で閉店せざるを得ないかも…廃業も視野に…
- とはいえ、「愛着ある店舗を、できるだけ高く売りたい」…
→ そんな想いに寄り添う、店舗専門のM&A仲介サービスです。お店がそこにある限り、何でも相談可能でございます。無料相談会を随時受付中になるので、是非下記よりお気軽にご連絡ください!


