近年、ゲオが閉店を相次いで発表していることで、「近くのゲオが無くなってしまうのでは」と心配されている方も多いのではないでしょうか。
利用していたレンタルDVDやゲームの返却先、会員ポイントなど、閉店が及ぼす影響は意外と大きく、事前に把握しておくことが安心につながります。
この記事では、閉店状況の最新データをまとめました。
このページでわかること
- 2022〜2025年にかけて、ゲオの閉店件数がどのように推移してきたか
- 閉店が相次ぐ背景にある、配信化・コスト上昇などの要因
- 閉店ラッシュの中で、利用者にとって知っておくべきことと対策
【一覧】過去に閉店したゲオ店舗
過去数年にわたり、全国のゲオ店舗が相次いで閉店しています。地域密着型のサービスとして親しまれてきた店舗も多く、閉店情報に驚いたという声も少なくありません。
そこで、過去に閉店したゲオ店舗を紹介します。
2022年〜2025年に閉店した店舗一覧

2022年から2025年にかけて閉店が確認されたゲオの店舗情報を整理しました。閉店日は公式発表や現地掲示、報道情報をもとにしていますが、時期によっては非公表のものもあるため、代表的な事例に絞って掲載しています。
店名 | 閉店日 | 所在地 |
---|---|---|
ゲオ羽曳野店 | 2022年9月4日 | 大阪府羽曳野市尺度17‑2 |
ゲオ札幌北郷店 | 2022年8月28日 | 北海道札幌市白石区北郷二条7丁目 |
ゲオ函館桔梗店 | 2022年8月28日 | 北海道函館市桔梗町3丁目 |
ゲオ熊谷店 | 2023年7月30日 | 埼玉県熊谷市中央2丁目 |
ゲオ青梅河辺店 | 2023年7月17日 | 東京都青梅市河辺町10丁目 |
ゲオ狛江店 | 2023年7月17日 | 東京都狛江市岩戸南2丁目 |
ゲオ札幌月寒店 | 2023年6月25日 | 北海道札幌市豊平区月寒中央通10丁目 |
ゲオ鹿児島下荒田店 | 2023年6月11日 | 鹿児島県鹿児島市下荒田4丁目 |
ゲオ西大宮店 | 2023年3月26日 | 埼玉県さいたま市西区西大宮1丁目 |
ゲオ御殿場萩原店 | 2023年5月7日 | 静岡県御殿場市萩原413 |
リストは一部抜粋であり、実際には他にも多数の店舗が閉店しています。
特に2023年後半から2024年にかけては、都市部だけでなく地方の中核店舗でも閉店が目立つ傾向にあります。気になる地域がある場合は、ゲオ公式サイトや各地の告知情報もあわせて確認することをおすすめします。
2010年代以前の主な閉店店舗
2010年代以前にも、ゲオは全国各地で閉店を進めてきました。ただし、当時は現在のように広く閉店情報が公表されていなかったため、記録が断片的にしか残っていません。
店名 | 閉店時期 | 所在地 |
---|---|---|
ゲオ仙台泉中央店 | 2010年5月頃 | 宮城県仙台市泉区泉中央4丁目 |
ゲオ室蘭中島町店 | 2010年1月17日 | 北海道室蘭市中島町3丁目 |
ゲオ江古田北口店 | 2015年10月18日 | 東京都練馬区小竹町1丁目 |
ゲオ白岡店 | 2014年11月頃 | 埼玉県白岡市白岡 |
ゲオ宝塚インター店 | 2012年9月頃 | 兵庫県宝塚市安倉南4丁目 |
ゲオ港北ニュータウン店 | 2011年頃 | 神奈川県横浜市都筑区中川中央2丁目 |
ゲオ鴨池店 | 2013年頃 | 鹿児島県鹿児島市鴨池1丁目 |
ゲオ那覇国場店 | 2010年頃 | 沖縄県那覇市国場 |
この時期は、DVDレンタル市場のピークを過ぎ、ゲームやCDの販売需要も徐々にオンラインへと移行し始めていた時代です。店舗閉鎖は局所的だったものの、すでに業界全体が大きな構造転換期に差し掛かっていたことがうかがえます。
ゲオの閉店ラッシュの理由とは

ゲオの店舗閉鎖が急増している背景には、単なる経営判断だけでは説明しきれない業界全体の変化があります。この章では、全国で相次ぐ閉店の現状を年度ごとの件数や構造的な要因から明らかにしていきます。
年度別閉店件数の推移
近年、ゲオの閉店件数は年を追うごとに増加しています。以下は、報道や現地掲示から確認された、主な年度別の閉店件数の目安です。
年度 | 閉店店舗数(概算) | 補足 |
---|---|---|
2022年 | 約33店舗 | 全国的にレンタル事業の縮小が進行 |
2023年 | 約38店舗 | レンタル取扱店の閉店が目立つ |
2024年 | 前年超えのペース | 年途中時点で40店舗以上の可能性あり |
閉店の対象は、特に「レンタル専門」や「中古メディア販売」に依存していた中小規模の店舗に集中しています。背景には、単純な売上減少だけでなく、業態そのものの転換が求められている現状があります。
なぜ今、ゲオで閉店が相次ぐのか
ゲオの閉店ラッシュは一時的な現象ではなく、複数の構造的な要因が絡み合った結果と考えられます。主な原因は以下の通りです。
- 配信サービスの普及によるレンタル需要の激減
↳ NetflixやAmazon Prime Videoなどの利用拡大により、DVDレンタルの市場が縮小 - オンライン購入への移行
↳ ゲームやメディア商品もECでの購入が主流となり、来店目的が減少 - 固定費(賃料・人件費・光熱費)の上昇
↳ 売上が減る中でのコスト維持が困難に - 商業施設の再編・再開発
↳ 再開発や老朽化による退去要請、テナント整理が進行中
このように、消費者の生活スタイルや技術の変化に店舗運営が追いつかなくなってきており、収益改善が見込めない拠点から段階的に整理されている状況です。
ストリーミング配信・デジタル化の影響
ゲオをはじめとするレンタル業界は、動画・音楽配信の台頭によって利用者数の減少に直面しています。とくに若年層は月額制サービスに移行しており、物理メディアを手に取る機会が大幅に減っています。
分野 | 主な競合サービス | 影響内容 |
---|---|---|
動画配信 | Netflix、U-NEXT、Amazon Prime Video | DVDレンタル利用者の流出 |
音楽 | Spotify、Apple Music | CDレンタルの需要が激減 |
ゲーム・書籍 | Steam、DLsite、Kindle | 中古販売の回転率低下 |
ゲオでも一時期は「GEO動画」「ゲオチャンネル」などを展開していましたが、こうしたサービスは既存の大手には及ばず、収益の柱とはなっていません。
まとめ|ゲオ閉店ラッシュの本質と未来
この記事では、ゲオの店舗閉店について最新の情報をもとに、その実態や背景、利用者がとるべき対応について詳しく見てきました。2022年以降、閉店は単なる一時的な現象ではなく、構造的な変化によるものだということがわかります。
まず、レンタル業態そのものがネット配信に押されて縮小傾向にあり、物理店舗を維持するだけの需要が年々減少しています。さらに、賃料や人件費といった固定コストの上昇、商業施設の再編といった外部要因も重なり、採算が取りにくい地域から閉店が進んでいます。
2022年から2025年にかけて閉店した店舗の一覧を通じて、地域ごとの傾向や業態の違いも浮き彫りになりました。また、2010年代以前からすでに変化の兆しは始まっており、これは時代の流れとして避けられない部分もあります。