カプリチョーザの閉店店舗一覧!閉店ラッシュはなぜ起きた?

カプリチョーザ 閉店一覧

全国に展開する人気イタリアンレストラン「カプリチョーザ」で、近年相次いでいる店舗の閉店。その数は年を追うごとに増加しており、2025年もその傾向は続いています。

かつて通っていた店舗が突然閉店していた、という経験をした方も少なくないでしょう。この記事では、2022年から2025年にかけて閉店した店舗情報や今後閉店予定の情報を、地域・年度ごとに一覧で整理しました。

また、なぜカプリチョーザでこれほど閉店が相次いでいるのか、その背景にある経済的・商業的な理由や、今後利用者としてどう対応していけばよいのかについてまとめました。

このページでわかること

  • カプリチョーザの閉店店舗を年度別・地域別に一覧で確認できる
  • 閉店が続いている背景や業界全体の動きが理解できる
  • 閉店による影響と今後の利用方法の変化がわかる
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目次

【一覧】過去に閉店したカプリチョーザ店舗

過去数年にわたり、全国のカプリチョーザ店舗が相次いで閉店しています。

地域密着型のサービスとして親しまれてきた店舗も多く、閉店情報に驚いたという声も少なくありません。そこで、過去に閉店したカプリチョーザ店舗を紹介します。

2022〜2025年に閉店した店舗一覧

出典:カプリチョーザ 郡山中町店

カプリチョーザでは2022年以降、全国で複数の店舗が閉店しており、地域や商業施設の再編、採算性の問題など、さまざまな背景が影響しています。

閉店日店舗名所在地
2022年9月30日郡山中町店福島県郡山市中町12-2 ホテル・プリシード郡山 B1F
2023年1月15日福岡赤坂店福岡県福岡市中央区赤坂1丁目10-22 ベスト赤坂門ビル1F
2023年1月31日池袋東口店東京都豊島区東池袋1-29-7 サンリッチビルB1F
2023年9月18日長崎アミュプラザ店長崎県長崎市尾上町1-1 アミュプラザ長崎5F
2025年8月17日イオンモール大和郡山店奈良県大和郡山市下三橋町741 イオンモール大和郡山1F

いずれの店舗も、立地条件や商業施設の再開発、採算面での課題などが重なり、営業継続が難しくなったと見られています。とくに2023年以降は、地方都市や中規模都市の商業施設内店舗の撤退が目立つ傾向にあります。

2018〜2021年に閉店した店舗一覧

2018年から2021年にかけて、カプリチョーザは全国各地で複数の店舗を閉店しています。新型コロナウイルスの影響や商業施設の再編、立地の見直しなどが背景にあると考えられます。

閉店日店舗名所在地
2021年12月5日つくば梅園店茨城県つくば市下原376-2
2021年6月6日イオンタウン防府店山口県防府市鐘紡町7-1
2021年5月9日マリエとやま店富山県富山市桜町1-1-61
2021年4月30日金沢百番街店石川県金沢市木ノ新保町1-1
2021年1月17日エアポートウォーク名古屋店愛知県西春日井郡豊山町豊場林先1-8
2021年1月11日仙台中央通り店宮城県仙台市青葉区中央2-6-7
2020年10月12日松戸店千葉県松戸市本町3-15
2020年3月22日JR岡山駅店岡山県岡山市北区駅元町1-1
2019年8月31日横浜緑園都市店神奈川県横浜市泉区緑園1-1-19
2019年8月27日マルイファミリー志木店埼玉県志木市本町5-26-1
2019年2月24日イオン北見店北海道北見市北進町1-1-1
2019年2月11日枚方店大阪府枚方市岡東町19-20
2018年9月30日北仙台店宮城県仙台市青葉区堤町1-2-70
2018年5月20日松江店島根県松江市朝日町478-18
2018年1月8日なんばダ・オーレ店大阪府大阪市中央区千日前2-8-17

いずれも長年営業を続けてきた店舗であり、地域に根付いた存在だったことから、閉店を惜しむ声も多く見られました。地方都市や大型商業施設の再編など、外的要因が強く影響したケースが目立ちます。

カプリチョーザの閉店ラッシュはなぜ起きた?

カプリチョーザの閉店は、単なる一過性の動きではなく、全国的な外食産業の再編とも言える流れの中で起きています。この章では、実際の閉店件数の推移と、閉店が続く背景を多角的に分析します。

年度別閉店件数の推移

カプリチョーザの店舗数は年々減少傾向にあり、特に2022年以降、その動きが加速しています。以下は、近年の閉店件数の推移を年度ごとにまとめた表です。

スクロールできます
年度閉店件数(確認済)主な傾向
2022年数件地方都市・郊外店舗の閉店が中心
2023年約5件大都市圏含む施設内店舗の撤退が増加
2024年未発表情報非公開も実質閉店の報告あり
2025年(現時点)数件予定商業施設リニューアルによる影響が顕著

公式な統計ではないものの、実店舗の動きからは着実に閉店が進んでいることが見て取れます。地方だけでなく都市部にもその影響が波及しています。

なぜ今、カプリチョーザで閉店が相次ぐのか

多くの飲食チェーンと同様に、カプリチョーザも経済的・社会的な変化の影響を強く受けています。その背景には、単なる経営判断を超える複雑な事情が絡んでいます。

  • 新型感染症の影響が長期化し、外食控えが常態化
  • 店舗ごとの収益性に応じた見直しが進行
  • 地方都市の人口減少による集客力低下
  • 業態転換や新ブランド投入を見越した撤退判断

単なる経営不振とは異なり、全体戦略の一部としての閉店も目立つ点が特徴です。

外食コストの上昇と商業施設・立地戦略の変化

近年、飲食業界全体でコストの上昇が課題となっており、カプリチョーザも例外ではありません。以下に、主要なコスト要因と影響を整理した表を示します。

コスト要因具体的な影響
原材料費の高騰トマト・チーズ・パスタ素材などの価格が上昇し、看板メニューの採算性が低下
人件費の上昇人材不足と最低賃金の上昇により、特に都市部での運営コストが重荷に
商業施設の再編施設リニューアルや契約更新に伴い、条件が厳しくなり撤退を選択
光熱費・物流費の増加エネルギーコストや配送費の上昇が日常的な営業に影響

このように、収益を圧迫する要因が複合的に重なった結果、継続が難しくなる店舗が出ています。

競合チェーンとの競争激化と顧客の選好の変化

イタリアン業態はファミリーレストランやカジュアル業態とも競合する領域です。カプリチョーザはその中でも中価格帯に位置するブランドとして、独自性を保ってきましたが、顧客の選好が変化する中で厳しい立場に置かれています。

  • 「価格重視」の傾向が強まり、サイゼリヤなど低価格帯の店舗に客層が流れる
  • テイクアウトやデリバリーを重視する層が増え、店内飲食の魅力が相対的に低下
  • スピードや手軽さが求められ、ゆったり過ごす業態とのミスマッチが拡大
  • SNS映えやメニューの話題性といった面でも競合に押されがち

これらの変化に対して迅速に対応しきれなかったことが、閉店の一因となっています。

カプリチョーザ閉店ラッシュまとめ

この記事では、2022年から2025年にかけて閉店したカプリチョーザの全国店舗を年度別・地域別に整理し、その背景と影響を詳しく見てきました。

閉店の理由には、原材料費や人件費の高騰、商業施設の再編、立地の見直しなど複数の要因が絡んでいます。

また、顧客のニーズが変化し、競合チェーンとの競争も激化する中、従来のスタイルでは厳しい店舗も増えているのが現状です。

この記事を書いた人

出水祐介のアバター 出水祐介 公認会計士/税理士

公認会計士/税理士。ファーストキャリアをデロイトトーマツでスタートし、日本を代表する大手上場企業の監査に携わる。その後、ベンチャー企業でCFO(最高財務責任者)、コンサルティング会社でM&A事業責任者を経て、会計事務所を設立。現在は、個人事業主やベンチャー企業、中小法人など、幅広いクライアントに対して、会計税務やM&Aの専門的なアドバイスを提供しています。

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