飲食店が潰れる前兆に共通点はある?潰れる前に対策を!

店が潰れる よくある原因

「最近お客さんが減ってきた」「経費が重く感じる」そんな小さな違和感が、実は店舗経営の危険信号かもしれません。

店が潰れるときには必ず前兆があり、それを早い段階で察知できれば、立て直すチャンスは十分に残されています。しかし、多くの経営者は日々の忙しさや不安から、そのサインを見逃してしまいがちです。

そこで本記事では、潰れる飲食店/お店に共通する前兆をまとめました。

公認会計士:出水

売上の落ち込みを「気のせい」で片付けてしまう経営者は少なくありません。しかし損益計算書(PL)とキャッシュフローをセットで月次確認する習慣があれば、体感より早く異変に気づけます。
「利益は出ているのに現金が足りない」という状況も、キャッシュフローを見ていれば防げる典型的な失敗です。

【本記事の執筆者】

出水祐介
公認会計士/税理士

出水祐介

新卒でデロイトトーマツに入社。日本を代表する大手上場企業の監査に携わる。

その後、ベンチャー企業でCFO(最高財務責任者)、コンサルティング会社でM&A事業責任者を経て、会計事務所を設立。

現在は、個人事業主やベンチャー企業、中小法人など、幅広いクライアントに対して、会計税務やM&Aの専門的なアドバイスを提供中。

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本サイトの執筆者・監修者

出水祐介
公認会計士・税理士

出水祐介

新卒でデロイトトーマツに入社。日本を代表する大手上場企業の監査に携わる。

その後、ベンチャー企業でCFO(最高財務責任者)、コンサルティング会社でM&A事業責任者を経て、会計事務所を設立。

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目次

飲食店が潰れる前兆|よくある共通のパターン

飲食店

前兆は突然ではなく、数字・顧客構成・費用バランスのゆがみとして少しずつ現れます。

売上・客数の減少が続いている

結論から言うと、売上の落ち込みは「客数」と「客単価」のどちらが原因かを切り分けることが出発点です。感覚ではなく、最低でも週次〜月次のデータで連続性を確認します。

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指標警戒ラインの目安判断のコツ
売上前年比3ヶ月連続で90%未満曜日別・時間帯別で落ちている枠を切り分け
客数前年同月比で85%未満天候・イベント要因を除外して傾向を把握
客単価2ヶ月連続下落値引き過多・高単価商品の回転鈍化を点検
再来率常連の再来周期が1.5倍に伸びる予約履歴・会計データから周期を確認

数字が警戒ラインに近づいたら、販促の強化だけでなく、メニュー構成や運営時間帯の見直しなど、原因に合わせた一手に切り替えることが重要です。

リピーターが離れて新規客ばかりになっている

新規が入っても再来が伸びない状態は、短期的な売上は保ててもやがて失速します。常連の離反サインを行動データと現場の観察で押さえます。

  • 初回来店比率が高止まり
    ↳全来店のうち初回が50%超で継続、基盤の弱体化
  • 来店周期の伸び
    ↳主要客層の平均周期が1.2〜1.5倍に伸長
  • 予約の先細り
    ↳同じ曜日・同じ時間の固定予約が消える
  • 指名・おすすめへの反応低下
    ↳「いつもの」の注文が減少、メニュー選択が散漫
  • SNS・メルマガの反応鈍化
    ↳開封・クリック・来店誘導の連動が弱まる

離反の背景は、品質のブレ、接客の温度、価格と価値のズレが多く見られます。常連ヒアリングや簡易アンケートで理由をつかみ、小さく素早い改善を繰り返す姿勢が効果的です。

経費・人件費が適正でない

利益が出ない最大の要因は、売上に対して固定費・変動費の比率が崩れていることです。代表的な費目の健全ラインと悪化サインを整理します。

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費目健全ラインの目安悪化サイン立て直しの方向性
原価率28〜35%高単価素材の比率過多・廃棄増看板商品の設計見直し・仕入れ先再交渉
人件費率25〜30%アイドルタイムの人員過多・教育不足シフト最適化・標準作業で工数圧縮
家賃比率売上の10%以内(都心部は〜15%)売上下振れで比率が上限超営業時間再設計・坪効率改善・移転検討
水道光熱費5〜8%季節要因以上の上振れ設備点検・ピーク電力の平準化
販促費2〜5%費用対効果が不明瞭チャネル別のCPA管理・効果検証

比率が崩れている箇所を1つずつ直し、月次で効果を検証します。削るだけでなく、売上の取り方を変える発想(時間帯強化・客単価設計)が利益の回復を早めます。

飲食店が潰れる前兆を感じたら?チェックすべき経営指標

会計

「最近売上が減っている気がする」「雰囲気が悪い」といった感覚は大事ですが、数字で裏づけを取らなければ正確な判断はできません。

PL表とキャッシュフローで数字を把握する

まずは損益計算書(PL表)とキャッシュフローを見直すことが欠かせません。利益の有無だけでなく、「資金繰りが回っているか」を確認することが重要です。

指標確認内容危険サイン
売上総利益率売上から仕入原価を引いた利益率30%を下回ると固定費が重くなる
営業利益本業の収支状況赤字が3ヶ月続く
営業キャッシュフロー営業活動からの現金の増減連続してマイナス
借入返済比率営業利益に対する返済額の比率50%を超えると返済不能リスクが高い

PLとキャッシュフローをセットで確認することで、「利益はあるのに現金が足りない」という典型的な失敗も防げます。

感覚ではなくデータで現状を見極める

経営者の勘や経験は大切ですが、数字を伴わなければ正確な判断はできません。売上や客数の推移を「見える化」することで、弱点が明確になります。

  • 売上を曜日別・時間帯別に集計する
    ↳どの時間帯が赤字要因になっているかを確認
  • 客単価を商品カテゴリごとに分析する
    ↳原価率の高い商品ばかり売れていないか確認
  • 顧客データを活用する
    ↳新規とリピーターの比率や来店周期を数値化
  • 販促施策の効果を数値で追う
    ↳クーポン利用数やSNSからの来店件数を測定

「数字で語れる経営」に切り替えることで、打ち手の優先順位が明確になります。

客観的視点を得るために第三者に相談する

自分だけで判断していると、問題の深刻さに気づかないことがあります。そんなときは、外部の視点を取り入れることが有効です。

相談先期待できるサポート
商工会・商工会議所経営診断や補助金の情報提供
金融機関資金繰りの相談やリスケジュールの提案
経営コンサルタント売上改善・業務改善の具体策提案
税理士・会計士財務の健全性チェックと改善アドバイス

数字を整理してから相談すれば、的確なアドバイスを受けやすくなり、改善のスピードも上がります。

飲食店が潰れる前兆を感じたら?売却も視野にいれよう

お店うれるくん
  • 後継者がいない・体力的にお店を続けるのが難しい…
  • 赤字経営で閉店せざるを得ないかも…廃業も視野に…
  • とはいえ、「愛着ある店舗を、できるだけ高く売りたい」…
  • パートナーとして、親身に寄り添って進めてほしい…
  • 仲介手数料をほかの業者よりもなるべく安く抑えたい…

→ そんな想いに寄り添う、店舗専門のM&A仲介サービスです。お店がそこにある限り、何でも相談可能でございます。無料相談会を随時受付中になるので、是非下記よりお気軽にご連絡ください!

お店が潰れる前兆を感じた方からよくいただく質問

売上が少し落ちてきた気がするのですが、どの時点で「危険サイン」と判断すればよいですか?

感覚ではなく数字で判断することが重要です。

目安として、売上前年比が3ヶ月連続で90%未満、客数が前年同月比85%未満、客単価が2ヶ月連続で下落している場合は警戒ラインです。

また、常連客の来店周期が1.5倍以上に伸びている場合も、顧客離れが始まっているサインです。曜日別・時間帯別にデータを細かく見ることで、どこに問題があるかが明確になります。

経費が重く感じるのですが、どの費目から見直せばよいですか?

まず各費目の比率を売上と照らし合わせて確認しましょう。

健全な目安は、原価率28〜35%、人件費率25〜30%、家賃比率10%以内(都心部は15%まで)、水道光熱費5〜8%です。

この比率から大きく外れている費目が、最初に手をつけるべきポイントです。削減だけでなく、営業時間帯の再設計や客単価の見直しなど売上の取り方を変える発想も合わせて検討することが、利益回復を早めるためには大切です。

経営が苦しくなってきたとき、誰に相談すればよいですか?

状況に応じて相談先を使い分けるのが効果的です。

資金繰りに困っているなら金融機関へのリスケジュール相談、補助金や経営診断を希望するなら商工会・商工会議所、売上改善の具体策が欲しいなら経営コンサルタント、財務の健全性チェックや税務面の整理は税理士・会計士が頼れます。

いずれの場合も、数字を整理してから相談すると的確なアドバイスが得やすくなります。

公認会計士:出水

是非わたしにもお気軽にご相談ください!

まとめ

店が潰れる前兆は、売上や客数の減少、リピーターの離反、経費バランスの崩れ、スタッフや経営者のモチベーション低下など、必ず形となって現れます。

これらのサインを早めに察知し、数字で現状を把握しながら、具体的な改善策を実行することが廃業回避のために重要です。

重要なのは、危機的な状況に陥る前に手を打つことです。経営は努力だけでなく、環境や市場の変化にも大きく左右されます。だからこそ「兆候に気づいたら即行動する」ことが何よりも大切です。

  • 後継者がいない・体力的にお店を続けるのが難しい…
  • 赤字経営で閉店せざるを得ないかも…廃業も視野に…
  • とはいえ、「愛着ある店舗を、できるだけ高く売りたい」…

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この記事を書いた人

出水祐介のアバター 出水祐介 公認会計士/税理士

公認会計士/税理士。ファーストキャリアをデロイトトーマツでスタートし、日本を代表する大手上場企業の監査に携わる。その後、ベンチャー企業でCFO(最高財務責任者)、コンサルティング会社でM&A事業責任者を経て、会計事務所を設立。現在は、個人事業主やベンチャー企業、中小法人など、幅広いクライアントに対して、会計税務やM&Aの専門的なアドバイスを提供しています。

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