かつてすかいらーくグループのイタリアンファミレスとして親しまれてきた「グラッチェガーデンズ」。手頃な価格と家族向けの空間で多くの利用者に支持されていましたが、近年は全国的に閉店が続いており、地域によっては姿を消しつつあります。
行きつけの店舗が突然閉店して驚いた方や、今後利用できる店舗があるのか不安に感じている方も多いでしょう。
この記事では、2022年から2025年にかけて閉店した店舗の一覧を地域別・年度別に整理するとともに、閉店の背景や今後の閉店予定、さらに閉店後の代替手段まで詳しく解説します。
このページでわかること
- 2022年〜2025年に閉店したグラッチェガーデンズ店舗一覧
- 2018年〜2021年に閉店した店舗や過去の撤退事例
- 閉店が相次ぐ理由とファミレス業界全体の背景
- 今後閉店予定の店舗やエリアごとの傾向
【一覧】過去に閉店したグラッチェガーデンズ店舗
グラッチェガーデンズでは、近年全国各地で閉店が相次いでいます。ここでは、2022年から2025年にかけて閉店が確認できた店舗を、地域別・年度別に整理しました。住所は閉店当時のものを記載しています。
2022年〜2024年に閉店したグラッチェガーデンズ店舗

公開情報(公式発表・ニュースサイト・地域の閉店情報サイト等)から、2022年〜2024年に閉店が確認できた店舗を、可能な限り完全に列挙しました。
店舗名 | 所在地 | 閉店日 |
---|---|---|
府中若松町店 | 東京都府中市若松町4丁目8-13 | 2024年1月16日 |
川崎木月店 | 神奈川県川崎市中原区木月4丁目38-4 ビージェネテック2F | 2023年12月24日 |
新潟大形本町店 | 新潟県新潟市東区大形本町3丁目5-30 | 2023年12月17日 |
須磨パティオ店 | 兵庫県神戸市須磨区中落合2丁目2-3 パティオ3番館 | 2023年8月31日 |
徳島応神店 | 徳島県徳島市応神町東貞方諏訪ノ市38-1 | 2023年1月20日 |
徳島昭和町店 | 徳島県徳島市昭和町7丁目23 | 2023年1月18日 |
清水春日店 | 静岡県静岡市清水区春日1丁目8-8 | 2023年1月16日 |
せんげん台店 | 埼玉県越谷市千間台西1丁目9-2 | 2023年1月13日 |
館山店 | 千葉県館山市館山1538-1 | 2023年1月11日 |
富士宮田中店 | 静岡県富士宮市田中町586 | 2023年1月10日 |
寒川店 | 神奈川県高座郡寒川町岡田3-7-41 | 2023年1月9日 |
伊勢原桜台店 | 神奈川県伊勢原市桜台1丁目33-5 | 2023年1月5日 |
高松サンフラワー店 | 香川県高松市今里町401-14 | 2022年10月10日 |
イオンタウン浜松葵店 | 静岡県浜松市中区葵西2丁目27-10 | 2022年9月30日 |
習志野大久保店 | 千葉県習志野市大久保1丁目15-11 | 2022年9月25日 |
加古川西店 | 兵庫県加古川市米田町船頭200-1(イオンタウン加古川) | 2022年8月21日 |
南越谷店 | 埼玉県越谷市南越谷2-2-12 コアーズビル | 2021年2月26日 |
多摩境店 | 東京都町田市小山ヶ丘4-6-4 | 2021年3月28日 |
下平間店 | 神奈川県川崎市幸区下平間310-14 | 2021年3月23日 |
東中野店 | 東京都中野区東中野4-30-6 アールレジデンス東中野1F | 2021年4月25日 |
2018年〜2021年に閉店した店舗一覧
2018年から2021年にかけて、グラッチェガーデンズは徐々に店舗数を減らしていきました。特に2020年以降は、すかいらーくグループ全体の店舗整理の一環として複数の店舗が閉店しています。
店舗名 | 所在地 | 閉店日 |
---|---|---|
南越谷店 | 埼玉県越谷市南越谷2-2-12 コアーズビル | 2021年2月26日 |
多摩境店 | 東京都町田市小山ヶ丘4-6-4 | 2021年3月28日 |
下平間店 | 神奈川県川崎市幸区下平間310-14 | 2021年3月23日 |
東中野店 | 東京都中野区東中野4-30-6 アールレジデンス東中野1F | 2021年4月25日 |
淵野辺駅南口店 | 神奈川県相模原市中央区鹿沼台1-13-18 | 2018年12月26日 |
この時期はコロナ禍による外食需要の減少や、人件費・原材料費の高騰といった要因が重なり、業界全体で閉店が相次いでいました。グラッチェガーデンズもその影響を大きく受けたといえます。
2010年代前半の主な閉店・撤退店舗
2010年代前半にも、グラッチェガーデンズは店舗整理を進めていました。当時はまだ全国各地に展開していましたが、競合の台頭やファミレス業界全体の需要変化により、徐々に店舗数が減少していきました。
店舗名 | 所在地 | 閉店日 |
---|---|---|
庄内通店 | 愛知県名古屋市西区庄内通1-34-5 | 2016年1月26日 |
北浦和店 | 埼玉県さいたま市浦和区常盤9丁目31-17 | 2015年12月頃 |
高幡不動店 | 東京都日野市高幡328-7 | 2014年頃 |
立川幸町店 | 東京都立川市幸町3-34-5 | 2013年頃 |
この時期の閉店は、ファミレス市場全体の縮小や、グループ内でのブランド再編が主な理由でした。ガストやバーミヤンなど他ブランドへの転換が進んだことも、グラッチェガーデンズの店舗数減少につながったと考えられます。
グラッチェガーデンズの閉店ラッシュの理由とは?

グラッチェガーデンズでは近年、全国で閉店が相次いでいます。その実態と背景を、数字・業界トレンド・利用者の動きという観点から整理します。
年度別閉店件数の推移
公開情報から判断できる範囲で、2022年以降の閉店件数は増加傾向にあり、特に2023年から2024年にかけて目立っています。
年度 | 確認できた閉店店舗数 | 主な特徴・傾向 |
---|---|---|
2022年 | 4店舗 | 関東・四国・中部など複数地域で閉店 |
2023年 | 10店舗以上 | 徳島県で全店舗閉店、神奈川や静岡でも相次ぐ |
2024年 | 1店舗(府中若松町店など) | 単独閉店や業態転換が進行 |
なぜ今、グラッチェガーデンズで閉店が相次ぐのか
閉店が続く理由はいくつも重なっています。主な要因は次の通りです。
- 原材料費や物流コストの高騰により利益率が圧迫されている
- 「イタリアン食べ放題」というコンセプトが、物価上昇下では維持しにくくなっている
- コロナ禍以降の外食需要の変化で、来店客数が回復しきれていない
- 補助金や助成金の縮小で経営上の支えが弱まった
ファミレス業界の競争・コスト上昇・客数の変化
グラッチェガーデンズの苦境は、業界全体の環境変化とも直結しています。
業界トレンド | 影響 |
---|---|
競争激化 | サイゼリヤなど低価格イタリアンチェーンへの顧客流出 |
外食頻度の減少 | 家庭食やテイクアウト・デリバリーの増加で来店需要が減少 |
物価上昇 | 食材費・光熱費・人件費が上昇し、採算を取りにくくなっている |
まとめ|グラッチェガーデンズ閉店ラッシュの本質と未来
グラッチェガーデンズの閉店は、単なる店舗整理ではなく、外食業界全体が直面している課題を映し出しています。物価や人件費の上昇、外食スタイルの変化、そしてチェーン経営の効率化といった要因が複合的に重なった結果として、閉店ラッシュが現実となりました。
この記事では、2022年以降に閉店した店舗を年度別に整理し、閉店理由をコスト・集客・立地といった多角的な観点から解説しました。また、今後の閉店予定や代替案についても触れ、利用者が混乱しないよう情報をまとめました。
読者の方は、まず自分が通っていた店舗がどうなっているのかを確認し、閉店していた場合には近隣の同系列店舗や別ブランドを検討することをおすすめします。デリバリーやテイクアウトを利用することで、これまでのメニューに近い体験ができる場合もあります。