トーアマートの閉店店舗一覧!閉店ラッシュが起きた理由も解説!

トーアマート 閉店一覧

全国各地に突如現れ、激安価格と無人営業という斬新なスタイルで話題を集めたディスカウントストア「TOAmart(トーアマート)」。

一時は出店ラッシュが続いていましたが、2023年以降、今度は一転して閉店ラッシュが加速しています。自宅近くにオープンしたかと思えば、気づけば商品が撤去され、いつの間にか看板が外れていた…という声も少なくありません。

この記事では、2022年以降に閉店したトーアマートの店舗情報を一覧で整理し、どの地域で、どの時期に集中しているのかを明確にします。

このページでわかること

  • 2022年〜2025年に閉店したトーアマートの店舗一覧
  • 閉店が相次ぐ背景と運営上の課題
  • 今後閉店予定の店舗情報とエリア傾向
  • 閉店前後の在庫処分セールや利用者対応の実態
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目次

【一覧】過去に閉店したトーアマート店舗

TOAmart(トーアマート)は、短期間で多数の店舗を展開した後、2023年以降に一斉閉店が発生しました。ここでは、2022年以降に閉店が確認された店舗を、年度・地域を含めて一覧で紹介します。

2022年〜2025年に閉店した店舗一覧

直近の閉店店舗を一覧で紹介します。

店舗名所在地閉店日
秋葉原店東京都千代田区外神田3‑10‑82025年5月18日
久留米店福岡県久留米市城島町大依3172024年9月末頃予定
出水野田店鹿児島県出水市野田町上名65042024年7月31日
札幌大通り店北海道札幌市中央区大通西12丁目4‑992024年7月15日
苫小牧店北海道苫小牧市幸町1丁目1‑62024年6月30日
神戸須磨店兵庫県神戸市須磨区前池町3丁目1‑142024年5月6日
名古屋大須店愛知県名古屋市中区大須3丁目10番19号2024年4月30日
熊本松尾町店熊本県熊本市西区西松尾町5333‑22024年1月31日
いわき店福島県いわき市平北白土中島20‑12024年1月25日
宮崎住吉店宮崎県宮崎市島之内7159‑42024年1月25日
小樽運河店北海道小樽市港町5‑42024年1月21日
札幌狸小路店北海道札幌市中央区南2条西4丁目10‑22023年12月17日
宮の沢店北海道札幌市西区宮の沢3条5丁目2‑52023年11月30日
岡南店岡山県岡山市南区あけぼの町4‑112023年11月下旬頃
登別店北海道登別市新生町2丁目49‑92023年10月31日
東雁来店北海道札幌市東区東雁来8条1丁目15‑122023年10月31日
滝川店北海道滝川市新町6丁目2‑32023年10月22日
多治見店岐阜県多治見市光ケ丘2丁目37‑12023年8月10日
富山豊田店富山県富山市豊田本町1丁目5‑212023年6月30日
徳島川内店徳島県徳島市川内町平石夷野71‑12023年6月25日
沖縄市松本店沖縄県沖縄市松本4丁目19‑32023年6月頃
新前橋店群馬県前橋市新前橋町16‑4332022年12月31日
前橋駒形町店群馬県前橋市駒形町1400‑12022年12月31日

2021年〜2022年初期に閉店した店舗一覧

TOAmartが出店ラッシュを始めた直後の、2021年後半〜2022年初期にも既に閉店の動きがありました。

店舗名所在地閉店日
恵庭店北海道恵庭市恵み野北3丁目1‑12023年2月28日(※2022年3月開店)
難波店大阪府大阪市中央区難波千日前15‑15‑1F2022年4月1日
新前橋店群馬県前橋市新前橋町16‑4332022年12月31日
前橋駒形町店群馬県前橋市駒形町1400‑12022年12月31日

出店から間もない店舗の閉店事例

TOAmartでは、オープンから1年足らずで閉店に至った店舗も複数見られます。急拡大の影響で、立地選定や採算性の見極めが甘くなった可能性が指摘されています。以下は、特に営業期間が短かった店舗の事例です。

店舗名所在地営業期間(目安)
東雁来店北海道札幌市東区東雁来8条1丁目15‑12約1年2ヵ月
(開店 2022年8月 → 閉店 2023年10月31日)
登別店北海道登別市新生町2丁目49‑9約11ヵ月
(開店 2022年11月 → 閉店 2023年10月31日)
札幌宮の沢店北海道札幌市西区宮の沢3条5丁目2‑5約1年11ヵ月
(開店 2021年12月 → 閉店 2023年11月30日)

このような短期間での撤退は、運営コストに対する収益性の見込み違いがあった店舗に多く見られます。出店から半年以内で閉店した例も今後明らかになる可能性があります。

トーアマートの閉店ラッシュの実態

TOAmart(トーアマート)は、コロナ禍以降急成長を遂げた小売チェーンでしたが、2023年〜2025年にかけて“大量閉店”が進んでいます。なぜこのような急変が起きたのか、実態を数字や現場の声を交えて整理します。

年度別閉店件数の推移

TOAmartは2021〜2022年にかけて出店を急ピッチで行い、2023年初頭には約200店舗を数えていました。しかしその後、閉店が加速し、最終的には全店舗が消えることになりました。以下はその流れを示した表です。

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年度/時期店舗数(公開情報ベース)主な動き
2021年11月〜2022年出店ラッシュ、100店以上の新規開店PCR検査センター跡地活用などで急速に拡大
2023年初頭約200店舗全国展開ピーク、500店舗を目標に掲げる
2023年中盤〜下半期100店舗以上が閉店(概算)閉店・営業縮小が各地で表面化
2024年下半期〜2025年5月残存店舗数はほぼゼロ秋葉原店も閉店し、実質的に全店消滅

なぜ今、トーアマートで閉店が相次ぐのか

急な閉店の背景には、数字だけでは表れにくい運営体制や市場変化が複雑に関与しています。

  • 原材料費や物流コストの高騰により、利益を確保しにくくなった
  • 無人店舗や24時間営業を前提とした運営スタイルが、固定費の負担要因になった
  • 「半額専門」などの業態戦略が持続可能性に欠けていた
  • SNS上では「前触れなく閉店した」「スタッフも当日まで知らなかった」との証言が多発

急拡大と急縮小の落とし穴

TOAmartは、数か月という短い期間で急速に店舗網を広げましたが、その急拡大がかえって閉店の引き金になったと指摘されています。

問題領域具体的な影響
立地選定の甘さPCRセンター跡地・コンビニ跡地など、利便性より空き物件重視の傾向
人員体制の不足店舗ごとの運営ノウハウやスタッフ教育が不十分
資金・運営管理の脆さ設備投資に対して売上が追いつかず、短期間で撤退する店舗が続出

まとめ|トーアマート閉店ラッシュについて

トーアマートの閉店ラッシュは、単なる経営失敗や不景気の一言では片付けられない、多面的な要因が絡んでいました。急速な拡大と、運営体制や収益構造の未整備が重なった結果、2025年までに事実上全店が姿を消す事態に至ったと言えます。

この記事では、店舗の閉店情報を時系列・地域別に整理し、その背後にある人手不足・物価上昇・営業コストの上昇といった課題、そして利用者への影響まで幅広く解説しました。

特に、閉店前後の告知が不十分だった点や、返金・在庫処分への対応の混乱は、今後の小売業界においても重要な教訓になるはずです。

この記事を書いた人

出水祐介のアバター 出水祐介 公認会計士/税理士

公認会計士/税理士。ファーストキャリアをデロイトトーマツでスタートし、日本を代表する大手上場企業の監査に携わる。その後、ベンチャー企業でCFO(最高財務責任者)、コンサルティング会社でM&A事業責任者を経て、会計事務所を設立。現在は、個人事業主やベンチャー企業、中小法人など、幅広いクライアントに対して、会計税務やM&Aの専門的なアドバイスを提供しています。

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